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毛布が!羽根布団が!

 ハンカチほどの大きさの見るも無残な形になった、私のお気に入りの毛布とル― 食べるのは、実は紐だけではありませんでした。

 乳歯が生えると、噛めるものは片っ端から噛み始めたつとむとルー。引き出しの取っ手、ダイニングテーブルの脚、ソファーの下側の皮、等々。

 一番驚いたのは寝具でした(現在進行形で書くべき所ですが)。生後1年ほど経ち、トイレの回数が減ると、2階の寝室で一緒に寝てあげることにしました。

 すると、ある夜から、毛布をガリガリ音を立てて一心不乱に噛み始めるようになりました。ダメ!としかっても、止める気配はありません。間もなく、毛布の周囲はすべて噛み食べた痕で、ギザギザ状態。放っておくと、次第に元の大きさの半分くらいになり、三分の一、四分の一、とどんどん小さくなり、とても人間が使える大きさではなくなりました。私の一番お気に入りの、薄桃色のふわふわ、すべすべ毛布も、無残な姿となりました。

 ある夜、眠りに入る時、毛布を噛むいつもの音とは違う噛み音が聞こえてきましたが、
眠さのあまり朝まで放っておきましたら・・・・・・・。朝、目を覚ますと、部屋中に羽毛がふわふわ柔らかく舞い、私が動くとそれに伴い、優雅に舞い動きます。夢の中のような、白くふわふわな世界。夢見心地を味わった一瞬後、悲鳴を上げました。

 ルーの仕業でした。ルーは羽毛のお蒲団が大好きだったのです。私が大好きなもう1枚の羽毛のお蒲団も、しばらくして同じ運命に会いました。これ以後、我が家では、羽毛の蒲団はいっさい使わなくなりました。

 篤志の方々のご寄付により、フォルテピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器



 





「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。