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座布団の紐が!はんてんの紐が!

 仔犬が生まれた時、ナナは仔犬たちの羊膜を上手に食べ、長い「へその緒」を食べて短くし、最後にお腹の皮膚すれすれの所で上手に噛み切りました。その習性が仔犬たちにもあったのです!!!

 リビングには、大きなダイニング兼応接用テーブルがあります。そこで用いる椅子は木製です。木肌のままではお尻が冷たいので、座布団を敷いて使っていました。その座布団には、椅子から落ちないように縛り付ける紐がついています。蝶結びに椅子に縛りつける座布団の紐は、ちょうど仔犬の目の高さにありました。

 ある時、1匹がその紐を端からむしゃむしゃ食べ、最後に上手に噛み切って食べてしまうのを目撃しました。ナナが、「へその緒」を食べて短くし、最後に仔犬のおなかを傷つけないように上手に噛み切る動作とそっくりでした。

 びっくりしましたが、忙しさのあまり放って置きましたら、気がついた時には、すべての座布団が紐なし状態となっていました。

 3月、4月でも、まだ肌寒い時には、綿入れのちゃんちゃんこ、綿入れのはんてんを、我が家では、家族皆、家の中で羽織っています。だらしのないもの同士よくぞ集まったものだ!と半ば諦めながら過ごす我々家族は、はんてんを脱ぐと無造作に、ソファーの上に置きっぱなしにしてしまいます。だから、ソファーの上には、はんてんが積み重なっています。
ある時、その中の一つ、夫のはんてんの紐が片方無いことに気がつきました。

 まさか!と思いつつ、またそのままにしていましたら、ある時私がはんてんを羽織ってソファーに座っていましたら、何と!つとむが紐を引っ張って食べ始めるではありませんか!ダメ!と叱って止めさせましたが、既に半分くらいの長さに食いちぎられていました。

 その年、また翌年も、さらに翌年も、我々は紐なしはんてんに耐えなくてはなりませんでした。

 篤志の方々のご寄付により、フォルテピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器



 





「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。