オルガンホールを夢見て

栃木「蔵の街」音楽祭にて


2008年10月13日
 
栃木「蔵の街」音楽祭にて
 
 栃木「蔵の街」音楽祭2日目「ヴァイオリンとフォルテピアノの響き」13:00~と「Nachtstuck夜の歌~19世紀ウイ―ンの歌とギター~」17:00~を聴きました。
 「ヴァイオリンとフォルテピアノの響き」は「蔵の街」音楽祭賞を受賞した若手2人、バロックヴァイオリン廣海史帆、フォルテピアノ羽賀美歩による演奏です。フォルテピアノはピアノとは異なる繊細さを巧みに表現していらっしゃり、聴き応えのある演奏でしたし、またヴァロックヴァイオリンは独創性と音楽的器の大きさを感じさせる優れた演奏でした。伴奏がピアノである時よりもフォルテピアノである方が、弦楽器でもあるというヴァイオリンとの同質性を強く感じました。
 これから種々の経験を積み重ね、円熟していった後の演奏もとても楽しみに思いました。と会場でご一緒した永田美穂さん(永田穂さんのお嬢様)にお話ししましたら、「日本ではそれが難しい」とのことでした。日本では演奏するチャンスにも恵まれませんし、演奏するだけでは生活も成り立ちません。良い演奏家を育て、また音楽文化を育てるための環境を整えることが、今の日本における急務なのです。どなたか知恵をお貸し下さい、また支えて下さい。
 「Nachtstuck夜の歌~19世紀ウイ―ンの歌とギター~」はメゾソプラノ波多野睦美、19世紀ギターつのだたかしによる演奏です。こちらは円熟し熟成した演奏でした。時に涙を流しながら、音楽に引き込まれておりました。哀しい(悲しい)ことと美しいことは隣り合わせであることを実感しました。波多野さんの声はオペラテイツクなものではなく、楚々としていながらのびやかに美しく、ときに哀しさを秘めて、心の奥底に深く訴えます。ギターもその雰囲気にぴったりの心に滲みる演奏でした。最後に日本の歌を歌って下さいましたが、とても美しい日本語でしかも親しみやすい自然な歌い方で、私が子供のころから目指していた方向性と同じでした(もちろん私はそれ程美しくも上手にも歌えませんが・・・)。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
日本モーツァルト愛好会 日本モーツァルト愛好会

日本モーツァルト愛好会のホームページ


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*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします