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▼dress設定【dress14】
はじめに
2002年11月、ボーダーコリーのナナ(メス、生後3カ月)が、東京から車に揺られて我が家にやってきました。ケージの中で、しっぽを丸め、汚物にまみれて、夫が帰宅するまで約5、6時間、玄関に放置されていました。あまりの汚さ、臭さに誰も手がつけられず、大変なことはすべて夫に任せるという我が家の暗黙の了解のもと、夫に洗ってもらいきれいな体になってからでなくては、誰も触れられない!、という状況でした。
こんな汚物にまみれる犬は絶対うちの外、という私の強い願いもむなしく、夫はその日から、毎晩ナナを腕の中に抱いて一緒に眠るようになりました。夫がまるで本当の母親のようでした。昼間、私と2人だけの時ナナは、私を見失うまいと懸命に後をついて歩き、台所でふと立ち止まって仕事をしていると、頭を私の足の甲に載せて、まあるくなって寝てしまいます。その足の上のふわふわ感がたまらず、いつも寄り添い、無心に甘えてくる様子があまりにもかわいく、私は家の中で一緒に暮らすことに心を許し始めました。
当時作った「ナナの歌」
しっぽふりふり、しっぽふりふり
食いしん坊の ナナ ナナ
何でも食べたい ナナ ナナ
おねだりするときはーあー、しっぽふりふり
しっぽふりふり、しっぽふりふり
甘えん坊の ナナ ナナ
ふわふわ毛皮をすりよせて
一緒にねんねが大好きー、生きたぬいぐるみ
しっぽさげさげ、しっぽさげさげ
こわがりやの ナナ ナナ
かみなり、おおかぜ、大雨
ガタガタ、ブルブル、助けてー、抱きしめ―てよ!
しっぽふりふり、しっぽふりふり
お散歩大好き ナナ ナナ
あっちこっちくんくん ナナ ナナ
探検しながらタッタカ―、今日も元気よ!
(駄作ですが・・・)
![](../_src/127674/nana1yearsold.png?v=1720802309000)
1歳の頃のナナ
しかも、夫が「今日は絶対生まれない」と言い残して仕事に出かけた日に。S君(長男、当時中3)は部活の練習と本番の日。残されたのは私とR子(長女、当時小3)の2人だけ。私は自分のお産しか知らず、R子はテレビでの知識しかありませんでした。