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<第1章 子守歌> 2.守り子歌

 一口に子守歌といっても、昔から伝承されている歌の中には、とうてい子供に歌って聞かせるのにふさわしくない歌もあります。昔は貧しい家の子供が、他の裕福な家の小さな子供や赤ちゃんの世話をするために働きに出され、そこでつらい目に会いながら歌った「守り子歌」というものもあるからです。「守り子歌」は、悲しく暗い歌が多いですが、そんなつらい背景をせつせつと歌いながらも、例外的にきれいな言葉と旋律で、大変美しい歌もあります。
●おどまぼんぎりぼーんぎり、ぼんからさーきゃーおーらんどー・・・・。五木の子守歌。採譜されたのは、熊本県の五木村ではなく、別の土地のようです。
●もーりもいーやーがーるーぼんからさーきーにゃー・・・・。竹田の子守歌。
でも実は、40数年前「赤い鳥」が歌って大ヒットしたよく知られている「竹田の子守歌」は、原曲からほんの1音だけ高い音に変更され、後半が劇的に盛り上がるよう作り変えられているとのこと。元々の旋律は、初めから終わりまで、狭い音域内の起伏で淡々と歌われるようです。恐らく言葉もより美しいものに作り替えられていると推測されます。
 子守歌は、後半で盛り上がったりすると、そこで聴いている方も気持ちが高揚するので、眠るのにはふさわしくありません。たいていの子守歌は、盛り上がることなく、淡々と眠くなるように出来ていますが、この2つの「守り子歌」は、後半に盛り上がりがあり、歌として聴く分には美しく感動的です。
 五木の子守歌も竹田の子守歌も、私は大好きですが、そんな事情を知らない子育て中、子守歌としては違和感を覚え、子供たちが眠るときには歌いませんでした。
その代わり、寝る時ではなく、目を覚ましている時、抱っこしたり、横になってごろごろしながら、歌って聞かせました。とても美しい歌ですので、お好きな方は歌ってみてください。
 お母さんが大好きな歌と初めに記しましたが、子守歌としては、どちらかというと穏やかな感じの歌を、盛り上がりの少ない歌を、静かに歌ってあげるのが良いと思います。

 篤志の方々のご寄付により、フォルテピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器



 





「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。