オルガンホールを夢見て

オルガンホールの近況報告


2010年9月23日
 
オルガンホールの近況報告
 
 西方音楽館オルガンホールをつくる会では、当初200名規模であったホール案を、昨年100名規模に縮小し、オルガンホール設計図を作成致しました。しかしその後の話し合いで、
1、100名規模でも総工費1億2000万円、その大半を寄付金に頼るのは、この経済不振の時勢にあって困難であること、また、
2、ポジティフオルガンを借りてコンサートを企画すると、出費がかさむこと、
を考え合わせると、私がポジティフオルガンを所有して、それを用いて出来る限りの事を先に始めるのが良いのでは?という意見で、皆一致しました。
  では、そのポジティフオルガンをどこに置くのか?という問題が生じた時、現時点では適切な場所が無いことが分かりました。
  と、「蔵を増築すれば?」という案が出ました。木造漆喰の古い蔵です。増築は無理、とかつて何度も言われた蔵です。でも、「増築できますよ」と建築家の野崎さんがおっしゃいます。今井奈緒子さんも「その方が、生み出すものになるかもしれない」ともおっしゃいます。私は、そのお二人の言葉に賭けてみることに致しました。
  そこで、音楽教室として使用している蔵を、ピアノとポジティフオルガン両方置けるように増築する計画を進めることとなりました。蔵は中新井家の所有物です。ですから、蔵の増築は何とか自費で行う方向でおります。
  でも、蔵に自費を使ってしまうと、ポジティフオルガンの費用は無くなります。そこで、オルガンだけ寄付に頼らせて頂きたいと思いました。ポジティフオルガンですと、恐らく数百万円の額で済むと思います。
現在の寄付金の総額は約88万1.606円です(8月26日現在)。すでにご寄付いただいた方々には、これを小さなオルガンの購入に充てて良いか、現在伺っております。これからご寄付いただく方は、ひとまず、オルガンホールではなく、小さなオルガンのためにご協力いただけますと有り難く存じます。
ホームページに掲載されている100名規模のオルガンホールの夢を諦めたわけではありません。人が集まりやすい場所、利用しやすい場所、出来れば当初の願いどおり、どこかの病院に隣接して、入院中の方も聴けるようなオルガンホールを造ることが私の夢です。しかし大規模のホールは私一人の力では無理、何らかの組織の力が無いと無理、と思い始めております。さらにこの不況の折り、財政的にも多くの方の協力を得ないと無理です。
夢を持ち続けていれば、いつかその時が来れば実現するでしょう。それまでの間、小さなオルガンで活動を続けて行きたく思っております。
 

2010/09/22 西方音楽館 中新井紀子

 

 
■6月24日(木)
 

音楽って自由なんだ!inグリムの館 2010年7月19日(月)

 
 グリムの館でコンサートを企画し始めて今年で3回目。今回はポジティヴ・オルガンでどんなことが出来るか(ひいてはパイプオルガンでどれ程の事が出来るか)、「キリスト教」や「教会」のイメージに限定されがちなパイプオルガンの可能性を、大きく広げることが目的です。
  ポジティヴ・オルガンを弾いて頂くのは、日頃、聖ルカ国際病院礼拝堂で、ガルニエ作の大オルガンを朗々と鳴り響かせている小野田良子さん。この方、確かにオルガニストなのですが、岩崎良子としてジャズピアニストの経歴の方が長く、オルガンでもジャズを弾いてしまう逸材です。家の蔵で数年前にジャズを弾いて頂き、すっかりファンになってしまいました。
  これにアンサンブルとして加わるのは、フラメンコギタリストの高木潤一さん。家の息子に言わせると、弾いている時「オーラがある」のだそうです。緊張をはらんだ神秘的世界に、思わず引き込まれてしまいます。
  今回はガルニエ社製のポジティヴ・オルガンをグリムの館に運び入れ、何と息子さんのマチュ・ガルニエさんにもいらして頂き、オルガンの仕組みをお話して頂きます。子どものコンサートの時には、予め一部解体しておき、説明しながら組み立てて下さるそうです。
 
■プログラムが決定しましたので、以下にお知らせします。
 第1部は教会のイメージ(オルガンを中心に)

  • ・初めにオルガンのお話
  • ・トッカータ 第2番 第2巻より(オルガン)  G.フレスコバルディ作曲
  • ・戦いの神 マルス(オルガン)  S.シャイト作曲
  • ・リベルタンゴ(オルガンとギター)   A.ピアソラ作曲
  • ・デュエット Ⅱ BWV803、Ⅲ BWV804 (オルガン) J.S.バッハ作曲
  • ・11旋法のタンゴ ボサノバ風 (多分オルガンとギター) G.ボヴェ作曲
  • ・コッハースペルガー・スパニエラ (オルガンとギター) H.コッター作曲 

 第2部はお城でのサロンコンサートのイメージ(ピアノとフラメンコギターを中心に)

  • ・ラヴ・キャッスル(ピアノ)   チック・コリア作曲
  • ・ソレア(ギターソロ)  フラメンコの舞曲
  • ・前奏曲とフーガ イ短調BWV543 (ピアノとギター) J.S.バッハ作曲
  • ・愛情物語(原曲ショパン ノクターンOp.9 Nr.2)(ピアノ)
  • ・黒い瞳(ピアノとギター)  ロシア民謡
  • ・オリンピア(ピアノとギター)  高木潤一作曲

第2部3曲目はバッハのパイプオルガン用の大曲(ポジティヴ・オルガンでは演奏不可能)前奏曲とフーガイ短調BWV543をピアノとフラメンコギターで弾いてしまいます。クラシック系のオルガンファンには、邪道な!と思われてしまうふしもあるかもしれませんが、固定観念を取っ払って聴いてみると、大変面白い世界がそこに繰り広げられていきます。聖なる音楽と俗なる音楽と、その境界を取っ払うとどうなるか、ぜひ聴きにいらして下さい。
 
子どものためのおまけのコンサートでは、パイプオルガンの中身が見える状態で具体的に説明してもらえます。興味のある方は大人も大歓迎です。
■子どものコンサートのプログラム
・オルガンの組み立てと説明
・戦いの神マルス シャイト(1587-1654)  ~みんなで参加しよう~
・デュエット Ⅲ BWV804 J.S.バッハ(1685-1750)
・崖の上のポニョ 久石譲 作曲 近藤勝也 作詞  ~みんなで歌おう~
・コッハースペルガー.スパニエラ  H.コッター(1485-1541)
 
  2曲目「戦いの神マルス」で、希望する子どもたちにオルガンを弾いてもらい、ピアノとの違いを体験してもらいます。また、フラメンコギターや打楽器も交えて合奏をします。弾いてみたい子はご連絡下さい。楽譜をお送り致します。
  宇都宮市、下野市、壬生町、栃木市、鹿沼市、西方町それぞれでチケット扱い店がありますが、西方音楽館にお問い合わせ下さっても結構です。
 
■7月19日(月)
・メインコンサート

  • 15:00~17:00
  • 3000円(当日3500円)
  • 全席自由席(未就学児はご遠慮ください)

・この直前 子どものためのおまけのコンサート

  • 14:00~14:40 
  • 1000円(当日1300)
  • 全席自由席(子どもから大人まで)

 
小野田(岩崎)良子さんのコンサートに寄せての言葉
   グリムの館でのコンサートは、今回で2回目。1回目は、スペインの曲を中心にボーカル、ギター、パーカッションとピアノで賑やかなコンサートでした。今回は、フラメンコギターの高木潤一さんと、ひっそりとした、でも、情熱的な演奏をいたします。1部は教会をイメージしてオルガンでの演奏、2部はお城でのサロンコンサートをピアノで演奏いたします。聖なる音楽と俗なる音楽ですが、どちらにしても共通して「魂の叫び」があり、自由な音楽は、実は、そこから発せられるのだと思います。ポジティフオルガンの簡単な組み立てや、しくみのお話もありますし、子どものためのおまけのコンサートでは、子供達にも参加してもらい、「音楽って自由なんだ!」を体験してもらいたい、と願っています。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
日本モーツァルト愛好会 日本モーツァルト愛好会

日本モーツァルト愛好会のホームページ


“BeyondEMS事業=商社企画型近未来EMS事業”で世界の近未来産業を切り拓く
*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします