オルガンホールを夢見て

「題名のない音楽会」に思うこと


2009年3月22日
 
「題名のない音楽会」に思うこと
 
 私のわらべうたの先生、近藤信子さん(ブーコ先生、つくば市でわらべうたによる音楽教室「とんとんやかた」を主宰)が子供たちを引き連れて出演なさいました。ガキ大将がそのままおばさんになったような方ですが、テレビではややおとなしく遊んでいらっしゃいました。私の下の子が2歳から6歳まで通いましたが、「ブーコ先生大好き!」という思いがいまだに強く残っていて、6年生になった今でも慕っています。子供にとって「太陽」みたいな存在でした。テレビでは「とんとん」で遊んだわらべうたがいくつも登場し、当時を振り返り懐かしさでいっぱいでした。
  ブーコ先生は子供たちにピアノを教える際に、子供たちが活き活きと楽しく学べる方法を模索する過程でわらべうたに出会い、わらべうたをユニークに活用して、音楽に対する感性、理解力を育てていらっしゃいますが、いつの頃からか、わらべうたそのものが子供たちにとても大切なもの、ぜひ伝えて子供たちに返してあげなければならないもの、とお思いになったようです。テレビ出演は不本意なことだったようですが、わらべうたの良さを多くの人々に伝えるという使命感に背中を押されてのことと推察いたします。
  現代の子どもたちは、保育園、幼稚園、学校で管理され、家に帰ってからは、習い事や防犯上の理由から、外で子どもたちだけ集まって自由に遊ぶことができません。何とか、誰かの家に集まって室内でゲームをやるのが関の山です。そんな窮屈に生きている子どもたちに、わらべうたがほとんど失われてしまっている子ども社会に、わらべうたの楽しさを知ってもらい、復活させる場、機会を造ることは、必要なことだと思います。なぜならわらべうたは昔から伝えられてきた子ども社会のひとつの重要な文化だから、また子どもの社会性を養い、子ども同士の関係を深め、また体と知恵を働かせなければ遊べないものだからです。
  ブーコ先生は日本全国を飛び回り、わらべうたの良さを伝えていらっしゃいますが、音楽の指導にかけてもとても優れた方で、これこそ究極の音楽教育ではないか!と感服しておりました。子どもたちにとって音楽は楽しいことでなくてはなりません、美しくなくてはなりません。また自分を発露できるものでなくてはなりません。「とんとん」の子どもたちは実に活き活きとハイドンやモーツアルトを演奏します。また特別の機会には、絵本の読み聞かせにピアノ、ヴァイオリン、チエロの演奏も交え、絵本から感じ取れる喜び、哀しみ、戸惑い、怒り等々を、楽器で実際に表現して下さいます。60歳を過ぎていらっしゃいますが、これからもまだまだお元気でご活躍いただきたい方です。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
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*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします