▼dress設定【dress14】
永田音響設計事務所にて
2009年1月7日
永田音響設計事務所にて
永田穂さん、建築家の野崎さん、私の3人で、オルガンホール縮小案の最終案について話し合いました(まだ本当の意
味での最終案ではありませんが・・・)。
奏者と聴衆の一体感、親近感、使いやすさを優先させ、正方形のひと隅にステージがあり、そのステージの少し高い所にオルガンを置き、ステージとオルガンを客席がやや取り囲むような感じの空間。これが最近煮詰まってきた案です。パイプオルガンには直方体の空間の方が相応しい、というのが通常の考え方ですが、永田穂さんのお話では、響きの上で問題の無い空間を造ることは可能であるし、小さな空間の場合かえって正方形の方がうまくいく、とのことでした。
約100席の空間ですので、「わらべうた」もできる空間にしては、との提案がありましたので、オルガンと「わらべうた」の共存が可能な空間を考えていかなくてはなりません。これはひとつの大きな問題です。オルガンはじめ他の楽器や歌のコンサートは静かに、落ち着いて、耳を澄ませる空間。「わらべうた」の空間はこの要素+子どもが自由に動き回れる空間でなくてはなりません。また、「わらべうた」は外で遊ぶこともあります。
どうしたものかと3人で考えあぐねておりましたら、ふと良いアイデアが浮かびました。オルガンの空間は非日常的、閉じられた空間、「わらべうた」の空間は日常的、開かれた空間です。そこで、オルガン等コンサートの時は扉を閉め、聴くことに集中できる空間とし、「わらべうた」の時は扉を開き、客席の一部(椅子は可動式なので好きなように並べ替えられます)とロビー(ロビーからは外も見えます)を使って、子どもが大きく動ける、開かれた空間が確保できるようにする、という案です。
この方向性で野崎さんに再度図面を描いて頂くことになりました。