オルガンホールを夢見て

紀尾井ホールにて


※コンサート写真はイメージです

2008年9月14日
 
紀尾井ホールにて
 
 「弘前バッハアンサンブル」の演奏を聴きました。曲目はバッハ作曲カンタータ第75番BWV75「心の貧しいひとは」、カンタータ第214番BWV214「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」です。
プロと素人の混じった団体の演奏がどれ程のもので、聴衆がどれ程集まるのか、見当もつきませんでしたが、演奏が始まるやいなやびっくりしてしまいました。細かいところで、もう少しこういう方がよいかな・・・と思う所はありましたが、全体を通しての見事な曲作りに関心してしまいました。日本人の演奏の裾野のレベルが上がったのかな、と思いましたが、それに加えて島崎和子さんの力が非常に大きいのだと思いました。
曲目はまるで相反する内容ですが、バッハという人は、全く矛盾する内容のテキストどちらにでも、あんなにすごい音楽を作ってしまうのか、とその許容範囲の広さ、ふところの広さ、深さに驚いてしまいました。バッハでさえあんな大きな矛盾を抱えて生きていたのであれば、私も大きな矛盾の中で生きていても仕方がないのかしら・・・とも思いました。
いつも言葉にしばられてカンタータを聴いていたのですが、今回は言葉にしばられずに聴いてみようと思いました。テキストの詳細がわからなくても、バッハのカンタータはその音楽だけで十分に心に訴える力がありました。生のカンタータは10数年ぶりです(子育てに追われていましたので・・・)。とても幸せなひとときでした。
写真は演奏終了後、ロビーのにぎわいです。客席は結構埋まっていました。
最後になってしまいましたが、紀尾井ホールはとてもよい響きでした。少人数のメンバーなのに、ホール全体に、天井全体にも響きが美しく行きわたっているように思いました。壁面の木のかたちひとつひとつにも意味があるのでしょうか・・・。永田穂さんの音響設計です。
コンサートの後、永田穂さん、野崎隆雄さん、私の3人で、ホールに関する話し合いの時間をもちました。最初の計画案の土地では、土地の整備に費用がかかり過ぎること、200名のホールでは維持費がかかり過ぎること、等々、問題は山積みです。多少の出資金はあるものの、大半を寄付金に頼ろうとするこのホール計画では、経済的な問題が最大の難関です。
でも経済的条件が満たされていれば良いものができるわけではありません。経済的に満たされていると安易なものを造ってしまいがちです。経済的にはなはだ不十分な状態で、あーでもない、こーでもないと皆で知恵を絞って考えてることが、とても重要なことだと思います。きっと本当に良いものができるでしょう。


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
日本モーツァルト愛好会 日本モーツァルト愛好会

日本モーツァルト愛好会のホームページ


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*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします