オルガンホールを夢見て

弓町本郷教会


※コンサート会等はイメージです

2009年2月1日
 
弓町本郷教会 ミューザ川崎シンフォニーホールにてオルガンコンサート
弓町本郷教会
 
 外側の石造りの古い外観を、いつも気になりながらも素通りしておりました。中に入りますと、
予想通り私好みの歴史の重みを感じさせる重厚な空間でした。
  礼拝はパイプオルガンの前奏で始まります。空間に対してオルガンは大きすぎると思いましたが、音色はきれいでした。ずっと調整がなされていなかったものを、最近マナオルゲルバウが手を入れ、美しくなったそうです。
  昨年4月ごろから声帯を痛め、礼拝で賛美歌を歌えない状態がずっと続いておりましたが、オルガンの音に誘われて久しぶりに歌ってしまいましたら、思いの外よく響く声が出ました。「ガリラヤの風かおる丘で」という大好きな賛美歌でしたので、なおさら思いも込めてしまいました。
  牧師の説教からは大きな力を得、私の心の迷いを吹き飛ばすことができました。
  この教会の礼拝は音楽的にとても贅沢で、パイプオルガンの他に聖歌隊の賛美、ハンドベルの演奏もありました。私の教会はリードオルガンに聖歌隊、ハンドベルがありますが、メンバー不足で寂しい限りです。リードオルガンもそれなりの良さ、美しさがあり、弾き方によっては、音楽的に充実した演奏も可能です。でもレパートリーが貧弱すぎます。オルガン曲と言われるものの大半はパイプオルガンのために作られた曲ですし、私が大好きな曲はリードオルガンではほとんど演奏不可能です。私がパイプオルガンに思いを募らせる気持ち、ご理解いただけますか?
弾いてみたいと思う曲が弾けず、仕方なしに選んだ曲(中には好きな曲もありますが)を約30年弾いているのです。30年の片想い状態です。 
 
ミューザ川崎シンフォニーホール
 
 「ハッピーバースデー!メンデルスゾーン」と題するコンサートで、メンデルスゾーンのオルガンソナタ6曲全曲を通して聴きました。15時に始まり、終演は18時でした。
  休憩を挟んで3部分からなるプログラムで、オルガンソナタ1曲、洗足学園音楽大学混声合唱団のコーラス(4人のソリストも加わりますが)、オルガンソナタ1曲、でひとつの部分が成り立ち、3人のオルガニストがそれぞれの部分を担当します。
  この3部分、オルガニストが変わるだけ、あるいは変わるから、と言うべきかもしれませんが、それぞれの部分で世界がまるで異なるのです。間に挿入されるコーラスは歌い手も指揮者も同じなのですが・・・私の好みから言えば、この企画を考えた松井直美さんが担当した最後の部分、ソナタ5番、讃歌「わたしの祈りを聞いてください」、ソナタ6番の部分がとても好きでした。音の向こう側に松井直美さんの神秘的な、何やら量り知れない大きな世界が広がっていました。
  これ程意識を集中させ、オルガニストを聴き比べたのは初めのことでしたが、演奏するということの怖さを身に滲みて感じました。私のピアノの先生が「その人が全部出てしまう」と以前おっしゃってましたが、本当にそうだと思いました。私は小さな場所で簡単な曲しか演奏しませんが、それでもその都度その都度自分を見つめなおし、本当に伝えたいものを心の奥に探ることを怠ってはならない、と思いました。
  ミューザ川崎シンフォニーホールは川崎市のホールですが、法人の賛助会員(有名な会社も名前を連ねています)が沢山いて、経営を支えています。自主公演、貸しホールどちらも行っていますが、自主公演の内容は豊かなもので、ウイ―ンフィルやベルリンフィルの演奏会もあります。また東京交響楽団の拠点にもなっています。興味深かったのはホールアドヴァイザーという方が何人かいて、企画を担っていることでした。オルガニストの松井直美さんもそうですし、他にピアニストの小川典子さん、指揮者の秋山和慶さん、またどんな企画を試みるのか知りませんが小椋佳もホールアドヴァイザーになっています!
  このホールは上方の半円形のステージをぐるりと客席が取り囲む楕円型で、主としてオーケストラの為に造られた空間ですが、奏者との親近感はサントリーホールよりありました。オルガンはスイスのクーン社製、4段鍵盤+足鍵盤、71ストップという巨大なものでしたが、メンデルスゾーンにはとても良かったです。ホールの音響は永田音響設計です。
 


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フォルテ・ピアノ
 篤志の方々のご寄付により、フォルテ・ピアノが、西方音楽館 木洩れ陽ホールに設置されました。
 クリストファー・クラーク1994年製
(A.ヴァルター1795年モデル)
 故小島芳子愛用の名器

 

 
 

館長のコーナー
 

まず、西方音楽館 木洩れ陽アップルパイ を販売します。

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「3本足のルー」が完成しました。ルーが教えてくれたことは、「子供が育つ」ということ、さらに「人間が育つ」ということへの、励ましとヒントになりました。

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リンク
日本モーツァルト愛好会 日本モーツァルト愛好会

日本モーツァルト愛好会のホームページ


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*ヒューテックの商品は、西方音楽館でも販売いたします