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西方音楽館にて
2008年10月8日
西方音楽館にて
オルガンホールは場所の変更、規模の縮小化が現在の課題です。
10月8日永田穂さんと建築家の野崎さんが西方町の我が家へいらっしゃいました。
野崎さんは約80名規模のホール案を3種考えてきて下さいました。直方形で正面にステージのあるもの2種と、正方形のひと隅にステージがあり、ステージを取り巻くように客席を据えるものです(永田さんの大好きな東京文化会館小ホールと同じ形です)。
3人で種々の角度から検討した結果、親しみやすさ、使いやすさを優先し、正方形の案で進めることにしました。
図面上の正方形のホールが家の敷地内に納まるかどうか、野崎さんが敷地を測って下さった結果、中新井家の母屋とその西側のおばさんの家の間に、少しおばさんの家を北西に引くことで納まることがわかりました。
オルガンにとって最適の空間は直方形です。でも人が気軽に集いやすい空間を目指すと、ステージの周りを取り囲むように椅子を置き、ステージと客席が一体化して、演奏者と聴衆が共に心を合わせて、音楽を体験しまた創りあげていくような空間がふさわしいと思いました。
私が大好きな、また日本で最も美しい音色のオルガンは、東久留米市「聖グレゴリオの家」の正方形の聖堂に置かれているアーレント作のオルガンなのです。ですから正方形の空間でも美しく響くオルガンというのは決して不可能では無いはずです。これを可能にするにはやはりオルガン制作者と音響設計者との密な協力体制以外にありません。
この正方形の案もまだ最終案ではありませんが、しばらくこの方向でオルガンホールを進めていくことに致しました。