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フィリア美術館と清春芸術村のルオー礼拝堂
2008年7月17 日
7月1日(火)、小野田(岩崎)良子さんと2人で、山梨県小淵沢にお住まいの草苅徹夫さんを訪ねました。奥様のおいしい手料理の後、草苅オルガンが設置されているフィリア美術館と清春芸術村のルオー礼拝堂を訪ね、良子さんと私で代わる代わる試奏しました。カメラマンが同行して下さるかな、と期待したら都合が合わず、草苅さんに撮っていただこうとしたら、我々3人は音にしか関心が向かず、カメラどころではなく、残念ながら映像はありません。
フィリア美術館のオルガンはやっぱりいい音!と思いながら弾きand聴きましたが、ルオー礼拝堂のオルガンは全然ちがいました。この音です!また出会えました。この音の響きの中にならずーと包まれていたい!という音です。1本のパイプの響きだけで、ひとの心を捉えて、引き込んでしまうオルガンというのは、そうざらには無いのです。
手鍵盤用の装飾コラールを4フィートのみで弾いた時の美しさ。またレガールは自己主張を持ちつつ、他のパイプともきれいに混ざり合います。良子さんに即興演奏をしていただきましたが、永遠にその中に留まっていたかったです。こういうオルガンは奏者のファンタジーも豊かに膨らませてくれます。
このようなオルガンを作った草苅さんですが、思いのほか自由な、広い考えの持ち主でした。「演歌の人はクラシックは聴かないけど、クラシックの人は演歌も聴く。ブクステフーデ(バッハの1世代前の人)は演歌ですよ。演歌の伴奏をパイプオルガンでしてもおかしくない。良子さんなら演歌でジャズも可能です。オルガンをコンサートホールや教会だけの物にしてはいけない。もっと一般的な楽器であって良い。(どれが誰の言葉か忘れましたが)」という話題で奥様も交え4人で盛り上がったりもしました。