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毎日が大運動会
ナナとチャーリー
歩けるようになると、室内の柵に閉じ込めておくのは、どう見ても窮屈そうでした。
そこで、毎日1回は、リビングに放してやることにしました。約18畳のリビング。柵の戸を開けると、うれしそうに飛び出します。
追いかけっこをしたり、じゃれあってプロレスをしたり、思い思いにやりたい放題。タオルを目の前にちらつかせると噛みつくので、我々と綱引き。毛布や段ボールの紙も大好きで、ナナとチャーリーで引っ張りっこをしたり、ク―とつとむで1枚の段ボール紙の奪い合いをしたり、大騒動になります。さすが、ボーダーコリー。走るのは仔犬でも速く、テーブルの下、椅子の下、長いソファーの上を、ビュンビュン駆け抜けていきます。
でも、大変な問題が1つ生じました。仔犬は、おむつをしていない幼児と同じです。遊んでいる最中も、もよおせばすぐその場に用を足してしまいます。
思案の末、トイレシートを何枚か、リビングの要所要所に予め置くことにしました。これは大成功でした。柵内にトイレシートを敷き詰めておいたおかげで、トイレシートはトイレ、という認識を仔犬たちは自然に身に着けていたのです。
この大運動会でリーダーシップを取ったのは、一番体の大きいチャーリーでした。率先して駆け抜け、その後を他の仔犬がついていきます。プロレスも一番強く、タオルや毛布は一番先に獲得して遊びます。
一番ドジなのはつとむでした。全力疾走するのは良いのですが、よそ見をしてゴ―ンと椅子にぶつかったり、ソファーに上がろうとして前足をかけ、後ろ足2本立ちになったとたん、頭が重くて後ろにドーンとひっくり返ったり、見かけはブンブン吹っ飛んで強そうなのですが、意外に気は弱く、ある時は、ナナとクーに吠えられながら隅に追い詰められ、後ずさりしながらビビってたり。
クーは、自分が自分が、と我先に甘えてきて、抱っこされるのが大好きでした。ちやほやされて喜んでいる、ちょっと我がままでかわいい女の子、という感じでした。
では、ルーは?・・・・大運動会でのルーのことは、あまり記憶に残っていないのです。